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辞書作成用スクリプトの更新について

    今回の更新により、辞書の使い勝手がかなり向上しました。
    今までの英辞郎では、動詞の変化形 ~ing や ~ed の単語を引こうとしても、同じスペルの名詞や形容詞の項目を引いてしまうことが多々あり、これにはイライラさせられることも多かったと思います。
    この問題は、英辞郎最大の弱点だったと言っても良いでしょう。

    そこで今回の更新では、それら動詞の変化形と同じ名詞や形容詞の項目に、新たに動詞の原形へのリンクを加えることで、引きたかった動詞の項目までワンタッチでジャンプできるよう辞書を修正しました。
    ルックアップ画面から辞書の本文を開く必要がありますが、ワンタッチで動詞までジャンプできるようになり、かなり使い勝手が向上しています。

    さらに、もう一つのストレス材料であった 「xxxx の過去・過去分詞形」 とだけしか説明がない項目にも、リンクを加え xxxx の単語までジャンプできるよう修正しました。

    どちらもKindleのリンク機能利用しジャンプしているため、辞書を引いた後は ボタンの2ステップで読書中の本文まで戻ることができます。

    今回の更新により、英辞郎を利用していてイライラさせられた部分の80%くらいは解消できたのではないかと自負しています。

1.更新内容

1.1 動詞の変化形と同じ名詞や形容詞に、動詞の原形へのリンクを追加

    動詞の進行形や過去形で辞書を引きたい時、 ~ing,~ed のついた同じ名詞や形容詞を引いてしまうという問題に対応。
    これら動詞の変化形と同じ名詞や形容詞には、動詞の原形へのリンクを追加しました。
    これにより、動詞の変化形と被る名詞や形容詞から、動詞の原形へ簡単にジャンプできるようになりました。
        * 修正前は参照項目のリンクが無かったため,下のケースでは手入力で reflect と打ち込み改めて検索し直す必要があった.

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動詞ではなく形容詞が引かれてしまったので辞書の本文を開き reflect へのリンクを選択reflect の解説へジャンプ(赤線が本来の適切な訳語)

1.2 不規則動詞から原形へのリンクを追加

    語義の説明に 「xxxx の過去・過去分詞形」 とある不規則動詞について、原形の単語 xxxx へのリンクを追加。
        * 修正前は参照先へのリンクが無かったため,下のケースでは手入力で learn と打ち込み改めて検索し直す必要があった.

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これでは辞書を引いた意味がないので辞書の本文を開き learn へのリンクを選択learn の解説へジャンプ(赤線が本来の適切な訳語)

1.3 似たような熟語項目を削除

    専門分野に多い、似たような熟語項目のならびを削除。

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1.4 電気・電子などの専門用語を新たに追加

    新たに追加した専門分野は、電気,電子,地学,地質,生物,生化学,植物。

1.5 その他バグを修正

    他動詞項目の句動詞(群動詞)に対応。
    ハイフンの入った単語の語形変化に対応。
    句動詞の語形変化の処理を一部修正。

2.更新方法

    * 新規に辞書を作成する場合は,とくに以下の作業を行なう必要はありません.

    今回更新したものは、辞書作成用スクリプトです。
    そのため、EijiroTools.zipをダウンロードし辞書を作り直す必要があります。
    実際の作業としては、「2.英辞郎のCSVファイルから不要な項目を削除する」 以降の手順をやり直す必要があります。

    EijiroTools.zipを解凍し、以下の3つのファイル Linked.pl, csv2html.pl, cutdic.pl を入換えてください。
        * eijiro_dic.csv については前回のファイルをそのまま利用します.

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Mobipocket Creatorで作業をするさいは、前回使用した下の EIJIRO_S とは違う名称を使うようにしてください。
とりあえず、 EIJIRO_S2 でもかまわないでしょう。

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    今回作り直した英辞郎をKindleにコピーするさいは、Kindle本体で事前に以下の作業を行なっておいてください。

        1.Kindle本体の標準辞書を英辞郎から他の英英辞典に切り換える.
        2.英辞郎の辞書ファイルを削除する.

    以上を行なったうえで、作成した辞書をKindle本体にコピーするようにします。
    また、新たに作成した辞書をKindle本体にコピーしたあとは、KindleのSettingメニューからKindleのRestartを行ないましょう
    Kindleが再起動したら、英辞郎をふたたび標準辞書に設定します。

    以上の操作をやらず、Kindle本体の英辞郎を削除しないで新しい辞書を上書きしても動作しますが、辞書が開くまでに時間がかかるようになるなど、いくつかの問題点をこちらで確認しています。
    そのため、少々めんどうでも、辞書を入換えるさいは上にあげた操作を行なっておくことをおすすめします。


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