小口研磨

書店で売れ残り、返品されてきた本の汚れを落とすため、本の小口を書籍研磨機で削る作業を 「小口研磨」 と言います。
出版業界では、売れ残った本の小口を削り、傷んだカバーを交換し再生することを、 「本のクリーニング」 または 「化粧直し」 と呼んでいます。

ところが、「本のクリーニング」 と称し小口研磨された本は、小口が研磨機で雑に削られ無残な姿となります。
さらにひどいことには、本の再販制度のもとでは、そうした小口研磨された再生本もふたたび新刊として書店で販売されます。
つまり書店に置かれている本には、 「本当の新品」 と 「小口研磨された再生品」 があり、どちらも同じ値段で販売されているわけです。

さらに問題なのは、返品された本は汚れの有無に関係なく小口研磨される点にあります。
書店の店頭で汚れることなく返品された美品の本まで、強制的に小口を研磨されてしまうわけです。
そのため、発売されたばかりで汚れていない新刊でも、2ヶ月後には小口研磨された本が店頭にならぶという異常な事態になっています。

結局は、小口研磨の再生本を定価購入するより、良品の中古本を安く購入した方が未研磨のきれいな本を入手しやすいのが現実です。
そのため、こちらは研磨本をさけるため、新刊より中古で本を購入することが多くなりました。

このページでは、小口研磨がどういうものかを知ってもらうため、小口研磨のサンプル写真を掲載しています。
写真の小口研磨された本は、すべて実際に新品として販売されていた本を購入し撮影したものです。

*このページと画像については自由にリンクしていただいてかまいません。

小口研磨のサンプル写真

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中央2冊が小口研磨された本
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文庫の中央2冊、右から2冊目が小口研磨された本
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研磨された小口を拡大したところ
雑な削り方なのが分かります